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流行語大賞トップ10入りを果たした「ボーっと生きてんじゃねーよ!」は一体何者なのか。

先日、流行語大賞が発表された。

年間大賞に選ばれたのは「そだねー」であった。

この言葉を使ったカーリング日本代表が銅メダルを獲得したのがちょうど私の大学の二次試験の終わった夜だったので非常に記憶に鮮明である。

しかし、今回紹介したいのは、「そだねー」ではない。

 

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」である。

 

この言葉を知らない人も多いのではないだろうか。

私が知ったのは、後期の大学のとある授業で教授が事あるごとに口にしていたことがきっかけであった。

その際、この言葉を発している人、正確にはキャラクターについてもおっしゃっていたため、私は中々面白いな~ぐらいにしか思っていなかった。

それがまさか流行語大賞のトップ10に入るだなんて思ってもいなかった。

流行語大賞の発表でこの言葉を見つけたとき思わず、「あっ!!」という声が漏れてしまった。

 

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

とはいったい何者なのかこれから説明する。

 

これはNHKの番組「チコちゃんに叱られる!」という番組から生まれた。この番組のコンセプトは5歳のチコちゃんというキャラクターが、素朴な疑問を大人にぶつけ、ごまかし続けてきた大人の怠慢に、浅い回答でお茶を濁そうとする大人に喝を入れるというものになっている。そこでそんな大人に対して発せられる言葉が、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」なのである。

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 非常にインパクトの強い言葉である。

今を生きる私たちを端的に痛快に叱っていると感じる。

我々はボーっと生きていると言わざるを得ない。

つまり、日頃、頭を働かせて過ごしていることが少ないのである。

appleのおかげでスマートフォンは私たちの身近なものになり、手に入れたい情報は瞬く間に手に入れることができる。そのプロセスに思考は一切介入していないといっていいだろう。googleで調べたら一瞬だ。「OK Google」や「Siri」に知りたいことを聞けば一瞬で答えてくれてしまう。便利な世の中になったもんだ。もちろん、私もその便利さを享受している一人である。

 

チコちゃんはきっとこんな便利な時代だからこそ、我々に危険を警鐘してくれているのだと思う。考えなくても調べれば解決してしまう今だからこそ、もう一度、自分の頭で思考することの大切さを再認識しろと言ってくれているのだと思う。

調べてすぐに答えが出たらそれはもう楽である。なにより、無駄な時間を使わなくて済む。

だが、ある日突然、イエスかノーでは答えられないとてつもない難題が降りかかってくるかもしれない。そのとき頼れるのは己自身のみである。そして、カギになるのはそれまでどれぐらい物事を考えてきたかに依る。その経験が多ければ多いほど、困難を打開する引き出しも多いはずだ。

私は決して、スマートフォンなど現代の文明の利器を使うなと言いたいわけではない。というより、そんなことは今においてほぼ不可能と言っていいだろう。

だからこそ、気になったことがあればふと立ち止まって、ほんの少しでもいいから思考に耽ることが重要なのではないかと思う。

 

最後に、ここまで読んでくれた方々、そして誰よりも自分自身に対して言わせてくれ。

 

 

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」