人間なんて所詮承認欲求の塊であり、常の悩みは対人関係からくるものでしかない。
「人間のすべての悩みは対人関係に起因する」
こう語ったのは有名な心理学者である、アルフレッド・アドラーである。
これを知ったときなるほど確かにその通りだという印象を持った。
そしてその原因となるのが、人間の本能とも言っていいだろう、承認欲求なのである。
考えてほしい。
聞き上手という言葉があるが、この言葉はなぜ生まれたのか。
本来、人は話すことの方が聞くことよりも好きであり、だからこそどちらかというと好きな人が少ない聞くことに対しこの言葉が生まれたのだと思う。(もちろん話し上手という言葉もあるのだが)
もし、みんなが聞くことの方が得意なら、逆に話し上手という言葉の方が定着していたであろう。
人間は本来話すことの方が好きということはこの本に書かれていた。
参考になったのでぜひ読んでみてほしい。
では、なぜ人は話す方が好きなのか。
そこで出てくるのが、承認欲求である。
そう。誰かに認めてもらいたいのである。自分の自慢や経験をすごいね!って言ってもらいたいのである。心が満たされるのである。
こんな経験をしたことはないだろうか。
勢いよく自分の話をしたが周りの反応が思いの外悪く、何か満たされない悲しい気持ちになったことがある人は多いのではないだろうか。
誰しもがそういう欲求を抱えているのである。
ここで大事なのが承認欲求は対”人”において発生するものである。
なぜなら承認という相互作用は人同士でしか成り立たないものであるからだ。
ペットは癒しになるし、心に安らぎを与えてくれる。だがそれは承認といったものではなくペットからの一方的なものである。もちろん愛情をもって育てているからそれに応えてくれるという部分もあるかもしれないが、ペット自身は飼い主に何かを認めてもらいたくてそういった行為に及んでいると言い切るには厳しいものがある。
物だったら当然心なんてものあるわけないし、承認欲求なんてあるはずもない。
結局すべては人間同士で起こるものなのだ。
そして、承認欲求が満たされたいがために他人に取った行動が、時として摩擦を生んでしまうことがある。
これが人間の持つ悩みなのである。
ここまでいろいろ語ってきたがすべてこの本を参考にし自分なりの解釈を加えて書いた
人間関係に悩みを抱えている人はぜひ読んでみてほしい。
そうでなくても、アドラー心理学を学ぶにはもってこいの本であり、新たな考え方を知ることができるいい機会になると思う。
では、対人関係の悩みをなくすにはどうすればいいのか。
ここからは私の持論である。
結論から言うとそういったことが頻繁に起こるような相手とは縁を切ったり距離をおいて余計にかかわらないようにするのが最善だと思う。
でも、同じ部活、サークルだし、または同じクラスだしという障害があるかもしれない。
だがはっきり言ってそんなことはどうでもいい。悩みの種になっている以上、それを取り除くにはそうするしかない。
小学生くらいであれば、お互いに思っていることをはっきりいってわだかまりを解くことができたかもしれない。
だが、それ以上になると、これは完全に私の主観だがねちっこい嫌味っぽいトラブルが多いイメージである。そして中高生は大人になる段階で、それ以上になるともうはっきりいって大人だ。
悩みの種になる相手とはうまく避けながら、日々を送るのが賢明であり、そういったことができるようになるのも思春期後半あたりからなのではないかと思う。
もし、それでもどうにもならない場合は信頼できる人に聞いてもらって少しでも気持ちをスッキリさせるというように自分で手段を考えることが大切だと思う。