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競技かるた(2)~2017年2月19日第26回全国競技かるた奈良大会~

競技かるた(1)で話した京都府内の高校生大会で優勝した話の続きである。

(1)を読んでいない人はぜひこちらにも目を通していただけたら幸いである。

 

caru-kira62811.hatenablog.com

 

今回はその続きである。

タイトルにあるように今回は高校2年の冬に出場した全日本かるた協会公式の奈良大会での私の戦いぶりについて話していこうと思う。

 

前回話した通り、私は府内の大会で優勝し、こんなことを言うとはっきり言って傲慢であるのだが、「自分強くなってきてるんじゃね!」という風に少し思っていた。

実際、前の大会で優勝したあたりから、以前は余裕で負けていた部内の同級生や後輩に肉薄したり、時には勝つことさえあった。心のどこかで、次の大会で「昇段できるんじゃね?」という密かな自信を持っていた記憶がある。

 

ここで昇段の制度について軽く話しておこうと思う。

前回も言ったようにかるたには強い順にA,B,C,D級とあり、D級からC級、C級からB級に昇段するためには全日本かるた協会が定めた公式の大会で、自分の出場する40数名くらいのブロック内においてベスト4以上の成績を残すことが必要である。(かるたではベスト4の2人は3位入賞、ベスト8の4人が4位入賞という扱いになる。)

B級からA級に昇段するためには上記とは異なるためここでは割愛する。もし興味のある人がいたらコメント欄等で聞いてほしい。その時は丁寧に説明しようと思う。

 

そして、そういった自信をもって、いざ奈良大会D級の部に臨んだ。

大会当日の心境について話しておきたい。先ほどまで散々自信がどうとか言っていたが、本番ではそういうのは一切心に抱かないようにした。過信になったらいけないからである。

では何を考えていたのかというと、何も考えていなかったのだ。

ここで拍子抜けした読者もいるかもしれない。しかし、これは紛れもない事実なのである。それまでに出場した大会の経験から、変に気負っても空回りするだけだということがわかったのである。だからとにかく無心で目の前の試合を淡々とこなすイメージだった。もしかしたら、スポーツを今までやってきた人なら同じように考えたことがある人がいるのではないだろうか。

 

いよいよ1回戦が始まった。………

 

 

 

だがはっきりいって試合内容を全然覚えていない!!!!

何しろ2年ほども前のことだからだ。!!!(笑)

読者からの辛辣なツッコミが聞こえてくる。。(笑)

2年前の自分になぜブログを書かなかったのだと言ってやりたいもんだ(笑)

 

とりあえず1回戦から3回戦までは、全て余裕ではなかったがなんとか勝った。

 

そしていよいよ迎えたベスト4を懸けた試合、つまり昇段戦である。

安心してくれさすがにこの試合のことは覚えている。

対戦相手はそれまでの試合で全部余裕で勝ってきた強敵だった。

試合序盤から一進一退の攻防が続く。

競技かるたでは百人一首の100枚のうち50枚の札を使い、各人が25枚を自分の陣地に並べる。そして先に自分の陣地にある札を0にしたほうが勝ちである。

 

お互い一歩も譲らず、中々差がつかない。

どちらかがリードを広げようとしても、もう一方がくらいついていく白熱した展開だった。

試合はそのまま進んでいき…………

 

 

ついに運命戦となった!!!!!!!!

ちはやふるの実写映画で何回もそいう場面があったので見た人ならわかるだろう。

そう、相手も自分もともに残りの札が1枚という状況である!!!

まさしく、次に札を取った方が勝ちになるという究極の状況である。

 

私はただただひたすら、自分の手元にある札が読まれてくれーーーーーと祈っていた。

次の札が読まれようとする、、、、、、、、、、、

運命の瞬間、、、、、、、、、、、

結果は、、、、、、

自分の手元にある札が読まれた!!!!!!!!!!!!

昇段が決まった瞬間なんともいえない感情になった。

もうほんのほんのあと少しのところで昇段を逃した相手の悲しそうな、それでも私におめでとうと言ってくれているような複雑な顔を私は忘れない。

ああいった極限状態になることはこの先中々ないだろう。

 

次の準決勝では負けてしまい3位になった。表彰式が終わると同時にだんだんと実感が湧いてくるのかなあと思っていたがそうでもなかった。

このことを部活のライングループで報告した。すると同級生と後輩からの鳴りやまないおめでとうメッセージ、。とても感動したしとてもうれしかった。あのときのことは今後もきっと忘れないだろう。努力がようやく報われたそんな瞬間だった。

 

競技かるた(3)へ続く

 

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