競技かるた(1)~かるたを始めたきっかけ~
競技かるたと言われると昔ならぽかんとする人が多かったのかと思うが、今日漫画ちはやふるの影響や、その実写映画の影響で一気に知名度が上がりました。なんていったって広瀬すずさんが主演を務めたことで宣伝効果はそりゃあもう絶大なものだった。広瀬すずかわいいですよね。笑😮
私は高校から競技かるたを始めた。
きっかけは小学校の百人一首大会のようなものでずっと1位を取れて、なんとなく百人一首面白いなというのが始まりだった。
私は高校受験の際、巷で言われるような公立の進学校を複数、志望校として候補に上げていた。
その中で決め手となったのが競技かるた部。
私は中学のときにアニメちはやふるを見て、そこで本格的な競技かるたの存在を知った。そして、なんとなく競技かるた面白そうだなという感情を抱いていたのであった。
第一志望校に受かり私は競技かるたを始めた。
正直言いますと、百人一首は全て入学前に覚えていたこともあり、同時期に始めた同級生よりは早く上達できるかな、と思っていた。
しかしながらその考えが甘かった。
周りがあっとういうまに強くなって置いて行かれた。
部活に行く度連戦連敗、ひと月に勝った数は片手で数えられるほどだったと思う。
けれども、部活に行くのが嫌だと思ったことはほとんどなかった。
私は中学途中まで野球をしていたが、そのときは部活に行くのが嫌だと思うことが何度もあった。
そういった気持ちがかるたのときは全然ならなかった。
このとき、私は本当に熱中できることを見つけた気がした。
部活で負けが込んでいてもちろん悔しかったし、なんとかしたいと思っていた。
とりあえず、練習には絶対休まないでいようと決めた。
同級生や後輩に聞いて誰が一番練習していたかと聞いたら私の名前が返ってくる自信はある。部活の出席率は間違いなくナンバーワンだった。
一回の部活では一試合取って終わるのが通常の流れだったのだが、私はいつからか忘れたが、試合前に札をきれいにイメージ通り払う練習、通称払い練を行うようになった。周りの友達もやるときはやっていたが、毎回やっていたのは私だけだったはずだ。
普通にただ試合しても勝てないならせめて努力量ぐらいは一番になってやろう、そんな勢いだったような記憶がある。
こういった努力が報われたのが、高2の10月の京都府内の高校生で行われる大会だった。
競技かるたは強い順にA,B,C,D級、(ときにE,Fなども存在する)となっており、私はその当時D級だった。この大会は同じ級同士で競い合うものであった。
これまでの努力の成果か、私はこの大会で優勝した。しかも、割とどの試合も競技かるたにおいては大差で勝つことができた。
至極の瞬間だった。なにしろ、生まれて初めて一番という称号を手に入れることができたからである。
この言い方は確かに大げさかもしれないが、それくらいうれしかったのだ。
それ以来、どんどんかるたにはまっていった。自分でもばかだと思うくらい熱中していた。正直いって学業のほうはぼろぼろだったが、そんなことがどうでもよくなるくらいかるたばかりしていた。
そして、C級に昇段することを目指して練習するのであった。。。
次回へ続く